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ニュースサイトやオウンドメディアサイトのSEO対策

ニュースやメディアサイトの場合、毎日大量の情報、キーワードが入ってくるため、それらを整理整頓し、読者の目を引くサイト作りをする必要があります。この「情報の整理」を基にしたSEO対策で、検索エンジンと訪問者両方に対して情報を与えやすいサイトにします。

フローとストック

まず、ニュースやメディアサイトでは「フロー」と「ストック」という考え方をまず理解する必要があります。

「フロー」は、日々更新されていく情報の鮮度が重視される新聞やテレビニュースのような情報、「ストック」は時間が経過しても情報の価値がそれほど変わらない性質の情報のことです。

「フロー」ではまさに今日話題になっている情報をなるべく早く取り上げることで盛り上がりの波にのる形で集客し、「ストック」では記事をアーカイブ化してカテゴリに整理して安定的なアクセスが継続的に入ってくるようにします。これらの考え方を基とした対策により、ユーザー数、検索件数を増やしていきます。

ストックの整理方法

中でも、ストックをどのような形式で整理していくかは、悩みの種の1つではないでしょうか。そのような悩みを解消するために、ストックを作成する際の5つの注意点を説明します。

ジャンルはキーワードで細かく分類する

ご存知のように、検索エンジンにおいては1つの言葉のみを使うだけでは見つけたい情報を絞り込むことが難しいものです。「スポーツニュース」といえども、「野球」、「サッカー」、「ラクビー」などがあり、読者にとっては「スポーツニュース」というストックのみでは自分の探したい情報を見つけ出すのが困難です。よって、ストックを作成する際には、読者側の目線からニーズに合致する情報がすぐ見つけ出せるようにジャンルは細かく分類するようにしましょう。

例えば、芸能ニュースでは、「芸能人 結婚」「芸能人 音楽」などキーワードに合わせて細かく分類するとわかりやすいサイトになるでしょう。

固有名詞でページをつくって集客する

毎月安定して検索されている固有名詞のデータベースをつくり、それぞれについてページを作るとアクセスが蓄積されていきます。

たとえばスポーツでは、チーム名や球団名も検索されることが多いです。よって、派生語をうまく使うことで検索数やニュースサイトのクリック数を増加することができます。例えば「東京ベースボールクラブ 速報」や「東京ベースボールクラブ 試合日程」など多くのカテゴリを作成することができます。
これらのカテゴリは更にジャンルと結び付けて、アマチュアサッカーニュースやプロサッカーニュースのページから各球団や各球団選手のカテゴリに移動できるような作りにすると良いでしょう。

ストックコンテンツ同士を関連づけるのが重要

固有名詞でページをつくると有効と書きましたが、それぞれのページを相互にリンクさせあって、ユーザーが情報を探しやすくするのが重要です。

たとえばスポーツのニュースサイトであれば、ニュース記事のページからそのニュースで触れているスポーツ選手のページへ移動できるようにします。また、スポーツのチームのページと選手のページなど関連しあうページ同士でリンクをはって、相互のページに飛びやすくすることが得策です。

関連コンテンツの相互リンク

また、人名はどのジャンルであっても「人名+画像」で検索されることが多いため、各個人ごとに画像をまとめたページを作成することは非常に効果的です。

カテゴリを作成する際には、政治家や俳優など、それぞれのプロフィール、歴史や変遷を入れ、他のサイトに比べてオーソリティ性(人間の目を基準とした見方での評価)を高めることが必要です。

可能であればWikipediaなどのネット百科事典レベルを目指すように対策していくと、結果がついてきやすいでしょう。そのために、様々なサイトからコンテンツを集め、画像や動画などのマルチメディアデータをリンクして、様々な種類の検索に対応できるように備えると良いでしょう。

毎年恒例イベントをカテゴライズする

アワードやイベント自体は毎年やってくるフローコンテンツですが、それらをアーカイブ化してストックコンテンツにすることが必要になります。そうすることで、去年や一昨年のデータの閲覧も容易になり、更にそこから人名のカテゴリへの遷移を促すこともできます。例として、ノーベル賞関連の記事をすべて格納するという方法が挙げられます。

一つ注意するべきことが、読者がどの年度の情報を検索しているのかを理解できるように、イベント軸の場合年度を必ず入れるということです。またURLは今後も使いまわすことができるように、以下のような構造にしておくのが良いと考えます。

例:オリンピック

/olympic/2012 2012年度分
/olympic/ 次回開催のオリンピックのためのページ。さらにその次のオリンピックのページを作るときに、/olympic/2016 などに変更する

記事で使用する固有名詞は略さないようにする

SEO対策では、キーワードを意識することで効果的な集客ができるようになります。一般的なキーワードは、例えばイベントや個人名などの固有名詞です。記事の見やすさや文字数を気にするあまり略して記載してしまっているところもありますが、一般的には正式名称で検索されることが多い傾向にあります。

特に、海外の人名やイベント名は比較的長いので記事の見出しでは略されがちです。しかし、検索ユーザーは正式名称で検索することが多々あります。有名なハリウッド女優である「アンジェリーナジョリー」を調べる際の訪問者の検索ワードは「アンジー」ではなく「アンジェリーナジョリー」であったり、「ワールドカップ」を調べる検索ワードは「W杯」ではなく「ワールドカップ」であったりという具合です。

もちろん、すべてに正式名称を使う必要はありません。最低限、ページのタイトルと文中に1、2個使うように意識しましょう。また、ある程度SEO対策を行った段階でニッチな検索ワードに絞った上位掲載を狙うのであれば、反対に固有名詞について俗称を意図的に使う方法もあります。

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