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その他役立つ施策(HTMLファイルの簡素化など)

これまでの記事では主に、数あるSEO施策の中で必ず押さえておくべき基本的な施策を紹介しました。これらの施策は、対策が全く施されていないサイトに初めて対策をする際には、大変有効です。しかし、基本的な対策は施してもなかなか検索順位が上がらないこともあると思います。

理由は様々ありますが、例えば競合サイトも同様、またはそれ以上の対策を施していた場合は、その順位を塗り替えることはそう簡単ではないでしょう。

そんな時は、いろいろな施策を試してみましょう。何もしないで頭をひねるよりは、何かして効果を見ながら試行錯誤した方が、今後にもつながります。

以下に、施策の例を3つ挙げてみます。

HTMLファイル簡素化、パンくずリスト、サイトマップ

HTMLファイルを簡素化する – CSSファイルの活用

SEOで有利になるにはソースコードをシンプルにすることが重要です。シンプルにする対策のうち、ファイルを外部化することが施策の1つです。HTMLファイルは、必要最低限の内容・大きさにすることが重要なのです。
その理由はまず、複雑で無駄に長いHMTLを、検索エンジンのクローラーは得意としないからです。長く複雑なHTMLになる多くの場合、以下の要素が絡んでいます。

・装飾タグ
・フレームタグ
・tableタグ
・Flash
・JavaScript

装飾タグ

装飾タグは、文字の大きさ・色・位置・背景色などを規定するタグのことです。これらは、HTMLファイルに直接書いても規定が可能なので、何も考えずにそのまま書いてしまうことがあります。しかしSEOを考える際は、これらのタグをCSSファイルに書いて、外部化することが重要です。

フレームタグ・tableタグ

フレームタグやtableタグはページの構成に関連して入れることがよくあります。これらがなくなると、望むページ構成を実現することができなくなってしまうかもしれません。一方で、これらのタグの使用はSEOで不利に働くといわれています。
フレームタグやtableタグの使用を悩んだときは、SEOとページ構成を天秤にかけてどちらを優先するか考えてみるとよいでしょう。もし、SEOで検索エンジンの掲載順位を上げることを優先して考えるのであれば、これらのタグの使用を控えることも考えなければなりません。

Flash・JavaScript

ページの外観や見栄えを良くしたい場合、FlashやJavaScriptは多用されます。確かに実際にユーザーが訪問する際は、見栄えが良いサイトの方が好印象かもしれません。また、例えばデザイン会社のコーポレートサイトなどの場合は、HTMLとCSSのみで作られた簡素なサイトはふさわしくないという考えもあります。
この場合も、上のフレームやtableタグと同じように、SEOと見栄えのどちらを重要視するかと考えて使用の有無を検討してみることが必要でしょう。使用を続ける場合でも、できるだけHTMLには含めず、外部参照にするなど方法を工夫してみましょう。

パンくずリストの作成

パンくずリストとは、いわばサイトのナビゲーションのようなものです。以下のように、現在見ているページが、サイト内でどの階層にあるのかを表します。

(例)ブランド服の販売サイトで20000円以上の服のリストページを見ている
HOME > メーカー> 価格> 20000円以上

このリストを置くことは、まずユーザービリティの観点で有効とされます。ユーザーがサイト内で自分の位置を把握することで、巡回がしやすくなるのです。
その一方で、SEOの観点からもこのパンくずリストは有効です。なぜなら、検索エンジンのクローラーもサイト巡回のためにこのリストを使うからです。それを含めて、以下のような設置の効果があります。

・巡回ロボットに深いページまで巡回させることで適切な評価を得ることができる
・上層ページへのリンクが増えることによって、トップページの価値が高まる
・リンクとして重要キーワードを使うことで、評価の対象となるアンカーテキスト(リンクされている部分のテキスト)を増やすことができる

サイトマップの作成

多くのサイトには、「サイトマップ」と呼ばれるマップが設置してあります。このサイトマップは、そのサイト内にあるページの内容をリスト化したものです。
このサイトマップは、パンくずリストと同様に、ユーザービリティの観点から設置が推奨されるものです。サイトマップを見てユーザーがサイトのコンテンツや構成を把握できれば、闇雲にページを見て回るよりも簡単に巡回できるため、たくさんのページを見てもらうことができるからです。

そして、同じことが検索エンジンのクローラーの場合にもいえます。クローラーも、ロボットであるとはいえ、膨大なページを闇雲に回ることが得意なわけではないのです。サイトマップを置くことで、サイト内ページがお互いにどんな関係にあるかをクローラーに理解させることもできます。

ちなみに、正確にはユーザー向けのサイトマップとクローラー向けサイトマップは別々のものを使います。ユーザー向けのサイトマップは「HTMLサイトマップ」と呼び、クローラー向けのサイトマップは「XMLサイトマップ」といいます。XMLサイトマップは、作成ツールを使用することで簡単に作ることができます。

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