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ランディングページの役割(ユーザー志向と情報)

あるサイトのページの中で、検索ユーザーが最初にアクセスし、目にするページを「ランディングページ」と呼びます。ランディングページはユーザーがサイトに入るための玄関であり、数あるページの中で重要な位置づけが与えられます。

では、ランディングページはSEOにおいてどのような役割を持っているのでしょうか。

ランディングページとSEO

ランディングページの役割

ランディングページは、ユーザーが最初にアクセスし、目にするぺージと最初に説明しました。ユーザーはどこからかこのページへのリンクを見つけ、訪問します。では、あるページをユーザーが訪れる経路として、一般的な経路はどこでしょうか。答えとして、まずは検索エンジンが出てくるでしょう。検索エンジンの検索結果に表示された一覧から、ユーザーはサイトを訪れ、その最初に表示されるページがランディングページです。

ここまで説明すると分かるかもしれませんが、SEO施策を行い検索結果で上位表示させようとするページは、そのままランディングページとなるのです。もちろん、上位表示させたページのみが最初に訪問されるページになるとは限りません。しかし、そもそもSEO施策は「上位表示されたページが訪問されやすい」という前提があるからこそ存在するのであり、この前提を元にすると、下位表示で人目につかないページより、上位表示されたページの方が最初に訪問されやすい、すなわちランディングページになりやすいといえます。

以上のことから、ランディングページとなるページはSEO施策により改善され、上位表示され、より多くのユーザーに訪問されるという役割を持っているといえます。

複数のランディングページ

検索エンジンのランディングページは1つとは限りません。というよりも、上位表示されるランディングページを複数作り、門戸を広くしてサイトへユーザーを訪問させることが、SEOにおける重要な考え方です。

「トップページがランディングページになればいいのではないか」という意見もあるでしょう。確かに、サイト構造などを考えると、傾向としてトップページがランディングページになることが多いのも事実です。しかし、そのトップページが上位表示されなくなったら、どうなるでしょう。1つしかないサイトへの入口がユーザーから見えなくなってしまうのですから、当然訪問者は大きく減少するでしょう。
こういうとき、ランディングページが複数あれば、サイトへの入口が複数あるということですから、1つのページが上位表示されなくなっても、他のページが上位表示されている限り入口がなくなることはありません。

複数のランディングページを作るには、それぞれのページでSEO対策をしっかりすることが大切です。まずは、狙っていくキーワード別にページを用意しましょう。ソースコード内のキーワードや、外部・内部リンクを含め、それぞれのページのコンテンツを差別化して似たようなぺージにならないようにすることが重要です。

また、ランディングページをつくる際に意識するべきこととして、「このページを見た後ユーザーはどういう行動をとるか」という考えを頭に入れておきます。ランディングページは、サイトの入口です。サイトにはそれぞれ目的があり、それは普通、ランディングページでは達成されません。物を販売する、問い合わせを受けるなどの目的は、ユーザーがいくつかのページを経て行動を起こすことで初めて達成されます。つまり、ランディングページはサイトの目的を達成する第一歩目が踏まれる場所であり、そのページはサイトの目的達成につながるページでなければなりません。

例えば、価格で競争力がある品物をそのサイトで売るならば、その料金表ページをランディングページにしたり、あるサービスについての問い合わせがほしいのであれば、他社のサービスとの違いをランディングページで見せたりして、ユーザーがその先に進むようにします。

有効なランディングページとは

前の項の最後でも述べましたが、ランディングページはサイトの目的達成のための第一歩目を踏まれる場所です。つまりランディングページは、その後のユーザーの行動を決めるという重要な役割を担っています。ユーザーに期待通りの行動をさせる有効なランディングページにするために着目する点を2点、簡単に紹介します。

サービスや商品の説明が含まれているか

サービスや商品関連のサイトの場合、ランディングページにその説明を含めることは大変有効です。会社の情報や理念などが書かれたページがランディングページになっていることもありますが、検索したユーザーは一般的にそのサービスや商品の具体的な情報を知りたいことが多く、会社情報などには興味がないことも多いのです。

サイトの目的が達成されるページに近いかどうか

ユーザーがランディングページを訪れた後、迷わずにサイトのゴール、すなわちユーザーの目的を達成出来る場所にたどり着ければ、それは良いサイトです。逆に、ランディングページからいくつものページを経ないとそこへたどり着けないのであれば、改善が必要でしょう。ランディングページとゴールを近くする方法の1つにはリンクがあります。ランディングページでサービスの説明したすぐあとに「詳細はこちら」と問い合わせページへのリンクを貼れば、興味を持ったユーザーは迷うことなくゴールへたどり着きます。

ランディングページ改善の参考ツールと指標

最後に、ランディングページを改善するために参考となるツールと重要な指標について触れておきます。

最も一般的なツールの1つは「Google Analytics」です。サイト分析用の様々なデータを、Google Analyticsで見ることができます。ここでは設定方法や機能に関する詳しい説明は省きますので、公式サイトをご参照ください。

Google Analyticsを導入ししばらくするとデータが蓄積されます。その中で、ランディングページに関する最も需要な指標は「直帰率」です。

「直帰率」は、ユーザーが閲覧を始めたページから他のページに移動することなくサイトを離脱したセッションの割合を示します。つまり、ランディングページを訪れて他のページを見ずに帰ってしまったユーザーがどの程度いるかがわかります。この数値が高い場合は、ユーザーが何かしらの理由でそのサイトへ入っていくことを止めてしまったということであり、ランディングページがうまく機能していないといえるため、改善が必要です。

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