SEO対策で最も重要といえるのが、対象とするキーワードの選定です。間違ったキーワードを選択していると、上位に表示されたとしてもほとんどアクセスやコンバージョンに結びつかなかったり、そもそも難易度が高すぎて上位表示の達成が難しかったりといったことが発生します。
あまりしっかりと考えずにキーワードを選べば、そもそも最初から失敗が決まっていたなんてことになりかねません。
昔はビッグキーワードだけを対象にしてとにかくリンクを集めて上位に表示させてアクセスを増やすという方法も選択肢としてありました。現在では検索エンジンの仕組みが変わったことにより、無理やりリンクだけで上位にするという方法は採用しづらくなりました。そのため、さまざまな組み合わせキーワードでできるだけ多く上位表示させることで、アクセスを積み上げていく方法がSEO対策の基本となっています。
キーワードの洗い出し
最初にするべきことは、とにかくできるだけたくさんのキーワードを洗い出すことです。
コンバージョンに繋がるかどうかとかは置いておいて、まずは先入観なくあなたの会社のお客様がどういった情報を探しているのかを考えて、候補となるキーワードの種類をできるだけ増やす集めます。
絞り込むのは後回しにして、たくさんの方法を駆使してキーワードを探します。
自社のビジネスを知る
まずやるべきことはあなたの会社のビジネスの全体像を把握することです。
以下のようなことについて情報を整理してみましょう。
どういう商品をどんなお客様がどれくらい買っているのか
お客様はなぜあなたの会社の商品を選んだのか
お客様にとってどういう点が魅力なのか
お客様が求めている商品の価値はなにか
あなたの会社は他社とどういう違いがあるのか
お客様はどのようにあなたの会社や商品を知るのか
あなたの会社のある商品と一緒に買われている自社の商品や、他社の商品は何か
上記のような質問を通じてキーワードを書き出していきます。
その他にも以下のような方法で自社の現状を知ることができます。
同僚に話を聞かせてもらう
同僚にキーワードについて相談してみてください。
営業やカスタマーサポートなどお客様との接点を持っている部署の同僚に話を聞けば、知らなかったお客様のニーズが見えてくるかもしれません。
経営者や製品企画などの商品を設計している同僚からは、その商品に込めた思いや自信を持っている点などについて聞けるはずです。
ただし、お客様がその商品をどう認知しているかは社内の人が伝えたいと思っていることと違ってしまっていることもありますから注意してください。
自社のサイトを見る
自社のサイトのコンテンツを見て、現状ではどういったキーワードが対象になっているかをチェックして書き出してください。
複数のサイトを運営している場合には、それぞれのサイトマップを用意して、すべてのサイトのコンテンツが網羅的にわかるようにしましょう。
商品パンフレットなどの資料を集める
社内に埋もれている情報はけっこうたくさんあるものです。
パンフレットやカタログなどできるだけ多くの情報を揃えて、そこからキーワードを洗い出してみてください。
お客様を知る
自社のお客様、もしくはお客様になりうる人たちのことを詳しく知ることで、新しいコンテンツ案やキーワードを見つけることができます。
お客様から話を聞かせてもらう
お客様にインタビューの機会をいただいて、じっくりと話をさせてもらうと新しい発見が多いです。
質問や相槌やの仕方次第で引き出せる情報がまったく変わってきますから、事前に何を聞かせてもらいたいのかをきちんと整理しておくことが大切です。
どのように商品を見つけたのか
なぜこの商品を選んだのか。決め手となった要因は何か。
どうやって商品を使っているのか
などをどのような質問をすれば引き出せるのかを検討します。
カスタマージャーニーマップを作ってみる
カスタマージャーニーマップとは、ユーザーがどういった行動を経て商品を知り、申し込みや購入などに至り、されに購入後にその感想をどうシェアするかといった一連の行動すべてをウェブ上以外の行動も含めてまとめて整理したものです。
ユーザーの属性から好きなものや普段の生活などをできるだけ詳しく設定したペルソナを用意して、そのペルソナの人がどのように商品やサービスと関係を構築していくのかを考えます。
アクセス解析のデータを見る
Googleアナリティクスやサーチコンソールなどの解析の結果を見て、お客様がどのようなキーワードで訪問してきているかを把握しましょう。
サーチコンソールでは、いまどのようなキーワードで何位に表示されていて、クリック率はどれくらいなのかを知ることができるため、自社のサイトがお客様のニーズを満たすことができているかがわかります。
順位は良いのにクリック率が極端に低い場合はタイトルやディスクリプションを見直しましょう。
アンケート結果を見る
競合他社を見る
上位のサイトを調べる
上位のサイトがどのようなコンテンツを作成しているかを調べましょう。
ミエルカ
ミエルカの「ページ内の過不足キーワード指摘」という機能では、上位のサイトと比較して自社のサイトにどんなキーワード、情報が不足しているのかを調べることができます。
以下は当サイトをミエルカで調べた結果です。上位に表示されているライバルのサイトと比べて、当サイトに多いキーワード、少ないキーワードがわかります。
注意点としては、上位サイトのデータからキーワードを出しているのであって、ユーザーが求めているワードが完全に網羅できているかはわからないということがあります。
もしかしたらユーザーが求めている情報を現在上位に入っているサイトのいずれも提供していないという可能性があるためです。
ミエルカの中に含まれているサチコミエルカというサーチコンソールのキーワードを抜き出して分析してくれるツールも非常におすすめです。
サチコミエルカはサーチコンソールからキーワードを抜き出してくれて、順位やCTRが低いワードがわかるので、そのページで不足している要因がすぐにわかって便利です。
Screaming Frog
Screaming Frogというツールを使うと、指定したサイトの下層ページのURL、タイトル、ディスクリプションなどの情報を自動で一覧にしてくれますので便利です。
以下はScreaming Frogで、当サイトのURLを入力した結果です。指定したURLに含まれているリンクをクロールして、下層のページのURLやタイトルを洗い出してくれます。
h1やh2といった見出しのタグも一覧になりますので、競合がどういったキーワードを意識してタイトルや見出しを作っているかがわかって便利です。
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