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SEOで有利になるサイトドメイン取得時のポイント

検索エンジンの評価対象で重要な要素の1つに、「ドメイン」があります。このドメインとは、分かりやすく言えばサイトの「住所」のようなもので、サイトを作成し公開する際は必ず取得します。よって、Web上に存在するサイトには最低1つのドメインがあります。

このドメインの名前(ドメイン名)は、サイトのアドレスに含まれています。例えば、当サイトのアドレスはhttp://seoinhouse.jp/ ですが、そのうちドメインは 「seoinhouse.jp」の部分です。
厳密にはアドレスとドメインは違うものですが、どちらも「住所」のことなので、理解するときは、「ドメインはサイトを設置する場所」と覚えて置くとよいでしょう。

ドメイン

ドメインの取得方法、または選べるドメインの種類も無数にありますが、SEOの観点からみると、どんなドメインを取得するかによって検索結果に影響すると言われています。
本記事では、そんなドメインを取得する際に考えるポイントを見ていきます。

「新品」か「中古」かという考え

ドメインを取得する際のポイントの1つに、「新品」にするか「中古」にするかという考えがあります。

ドメインの取得は早い者勝ちなので、既に取得されているドメインと同じドメインを取得することはできません。取得したいドメインが既に取得されている場合、取得されていない新しいドメインを取得するか、もしくはそのドメインの所有者が手放した後に取得するかしかありません。ここでいう新しいドメインが「新品」、既に取得されている(いた)ドメインが「中古」のドメインです。

ドメインは資産になる

新品のドメインか、中古のドメインか選択で関わってくる大事な考え方に「ドメインは資産になる」という考え方があります。つまり、それぞれのドメインには価値があるということです。そしてこの価値を判定するのが検索エンジンです。価値があるドメインは、SEOにおいて有益な効果をもたらします。

長く使用すると付いてくる価値

ドメインは長く使用すればするほど、たくさんの価値が付いた資産となります。その1つは「信頼性」です。検索エンジンは、ドメインの使用年数が長いほど、そのサイトの信頼性を高く評価します。

ドメインには被リンクが残る

古いドメインにはリンクが残ります。例えば、今まで10本の被リンクが貼られているドメインを取得した場合、その恩恵を受けることができます。つまり検索エンジンの評価を受けた状態でサイト運営を始めることができます。

新品よりも中古がより良いのか

ドメインが資産になり様々な価値が付くのであれば、一見すると中古のドメインを取得する方が、何も価値のない新しいドメインを取得するよりも良いように見えます。ですが、何事にもメリットがあればデメリットがあります。中古のドメインは新しいドメインと比べてより長く使われていることが強みですが、この特徴は逆に弱みにもなります。

中古ドメインで引き継ぐのは有利な点だけではない

検索エンジンは、あからさまにSEO目的のサイトに対し「ペナルティ」を課します。ペナルティを受けると検索結果から除外されます。このペナルティは同時に、ドメインに対してのペナルティでもあります。

過去にあるドメインに設置されていたサイトが、あからさまなSEO対策を行い検索エンジンからペナルティを受けていたとします。ペナルティが解除される前にそのサイトが閉鎖され、ドメインが取得できる状態になっていた場合、次の利用者が知らずにそのドメインを取得することもあります。
この場合、そのサイトはペナルティを引き継いでしまいます。すると、せっかくサイトを開設しても検索エンジンに掲載されないということも起こり得ます。

この点が中古ドメイン最大のデメリットです。
たとえいくつもの被リンクをもったドメインでも、ペナルティでサイトが掲載されないようでは、全く意味がありません。

リスクを取りたくないなら、新しいドメインを取得しましょう

中古のドメインは、上に書いたようにメリットを受ける可能性も、デメリットを受ける可能性もあります。メリットだけを受けられるドメインを選ぶ方法が紹介されることもありますが、完ぺきなやり方はほとんど存在しません。中古ドメインはいつでも、多かれ少なかれギャンブル的な側面をもっています。
リスクを避けたいのであれば、新しくドメインを取得し、徐々にその価値を高めていくようにしましょう。

既にドメインを持っている際の考え方

新サイトはどこに設置するか

既にサイトを運営している場合、当然ながらドメインも既に取得し一定期間使用していることでしょう。この場合、新たなサイトを作成するとなった場合の考え方は、「新規のドメインをもう1つ取得する」か「既存のドメインにサイトを設置する」の2つです。

新規のドメインを取得することは、前項で述べたように「新品」のドメインを取得することです。
では、既存のドメインにサイトを設置するとはどういうことでしょうか。

既存のドメインに新しいサイトを設置する

ここでいう「既存のドメインに新しいサイトを設置する」とは、分かりやすく言えば「新しいサイトを既存のサイトをくっつける」ということです。既に設置されているサイトの規模を大きくすることを想像すれば理解しやすいかもしれません。例えば、ドメインAという「住所」に1つの家族(サイト)が住んでいたところに、新しい家族と同居することになり、世帯規模が大きくなるようなイメージです。

既存ドメインと新規ドメインを比較時のメリット・デメリット

既存ドメインと新規ドメインの比較においても、有利な点と不利な点が存在します。

既存ドメイン利用のメリット

ドメイン資産を利用することができる

中古ドメインと同じ考え方で、既存ドメインも長く使われていれば被リンクなどの価値を持ちます。新サイトを既存のドメインに設置することで、その恩恵を受けることができます。

同じドメインのコンテンツが増えることで、サイトの規模が増大する

上で説明したように、同じドメインで新サイトと旧サイトをくっつけると、当然規模が大きくなります。サイトの規模が増大するということは、それだけコンテンツが多くなるということです。サイトのテーマに沿っていれば、コンテンツは多ければ多いほどユーザーが見る可能性も大きくなります。

また、新サイトのページと既に旧サイトでインデックスをされているページがリンクでつながるため、新しく追加したページも検索エンジンにインデックスされやすくなります。

既存ドメイン利用のデメリット

同じドメイン内のぺージ数は、検索結果で制限されることがある

検索エンジンの傾向の1つとして、同じドメイン内に多くページがある場合は全てのページが表示されないことがあります。新サイトの設置によりドメイン内でのページ数が増えると、全てのページが検索結果に表示されない可能性があるのです。

規模が大きくなると、インデックスされないページが出ることがある

検索エンジンのロボットはサイト内の全てのページをクロールするわけではありません。サイトの質によって、クロールするページ数を決めています。よって、規模が大きくページ数が多いサイトの場合、サイトの質が低いとクロールされないページが多数出てきてしまう可能性があります。

新規ドメイン利用のメリット

異なるドメインにあるサイト同士でリンクを張ることができる

異なるドメインにあるサイトは当然ながら外部のサイトとみなされるため、そのサイトからリンクを貼れば被リンクを獲得することになります。

同じドメイン内にあるページが増えないため、掲載の制限を受けにくい

同じドメイン内のページ数が増えるわけではないので、検索エンジンの掲載ページ数制限を受けにくくなります。

新規ドメイン利用のデメリット

検索エンジンからインデックスされるのに時間がかかってしまう

サイトを新しいドメインに設置して作成すると、検索エンジンが1からクロールを始めるので、検索エ全てのページをインデックスするのに時間がかかってしまうことがあります。

既存のサイトと近いテーマのサイトの場合、サイト規模が小さくなる

既に運用しているサイトと近いテーマで新規のサイトを作る場合、コンテンツの重複をなくそうとしてそれぞれのサイトのコンテンツを差別化することで、結果的にコンテンツの種類の拡張がしにくく、サイト規模が小さくなってしまう可能性があります。例えば、既存サイトが「ファッション」についてのサイト、新しいサイトが「アクセサリー」についてのサイトの場合、既存サイトにはアクセサリーについてのコンテンツを追加しにくく、新しいサイトにはファッションに関するコンテンツを追加しにくいため、内容がそれぞれ限定的になってしまいます。
こういう場合は、既存サイトのドメインを利用してサイトを連結することで、サイト規模を大きくする方が、SEOの観点からは有効といえます。

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