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なぜサイトにSEO対策が必要なのか

SEOとは「Search Engine Optimization」の略で、端的には「検索エンジンの検索結果で対象のサイトを上位に掲載させる」ことです。インターネットで検索を一回でもしたことがある方は、その検索結果にはサイトの掲載順序があるのをご存知だと思います。

そして、1番目に掲載されているサイトの方が10番目に掲載されているサイトよりも訪問する回数が多いと感じるはずです。
今日、「SEO」という言葉が一般的に使われるようになり、WEBマーケティング企業のみならず、どの業種の企業でも、社内で最低一人はSEOに詳しい人間が欲しいという声が聞かれます。

SEOへの関心が高まってきた背景には、企業がそれぞれ自社のウェブサイトを持ち、また販売事業を行う企業はWEBを使って商品を販売することが一般化したことがあります。企業がより多くの人にサービスを提供するにはサイトの掲載順位を上げなければいけないと考え始めています。

訪問されるにはサイトの改善が必要

今ではどの企業もウェブサイトを持っています。しかし、今までに作られたウェブサイトの中には「とりあえず作ったもの」も多いはずで、時間的都合や予算の問題などで、作った後にそのサイトを改善することには関心を持たなかった企業も多いはずです。

しかし多くの企業サイトの目的は、訪問され、内容を見てもらい、商品を買ってもらう・サービスを使ってもらうことです。ですから、まずは訪問されないとサイトの存在価値がありません。そしてサイトを訪問してもらう最も一般的な方法は、検索エンジンに掲載され、そこからクリックしてもらうことです。

とはいえ、検索エンジンには星の数ほど同じようなサイトがあります。そこから一歩抜き出て訪問者を獲得するには、検索エンジンで上位に表示される必要があります。

では、検索エンジンで上位表示されるためにはどうすればいいでしょうか。

その答えは「検索エンジンに高く評価してもらうこと」です。検索エンジンは1つ1つのサイトを評価し、その表示順位を決めています。評価の高いサイトは、上位に表示されるということです。そしてその評価を高めるには、検索エンジンの評価方針に沿ってサイトを改善をすることが必要なのです。

検索エンジンの評価方針に合わせた改善 – それがSEO

SEOとは、検索エンジンに高く評価されるためのサイト改善を指します。適当に改善するのではなく、検索エンジンの評価方針に沿って改善します。よって、検索エンジンの評価方針が変われば当然SEOも変わります。

一方で、長い間大きく変化していない評価方針もあります。具体的に例を挙げると、「被リンク数(他サイトから自社へリンクされている数)」を評価する方針は、評価の重要度の変化を抜きにすれば、長く検索エンジンの評価において重要視されています。

まとめ – SEOでウェブサイトの目的を達成する

上でも述べましたが、訪問されないウェブサイトは価値がありません。よって、ウェブサイトの価値を高めるためには訪問者の獲得が必要であり、訪問者を獲得するためには検索エンジンに評価してもらって上位に表示させることが重要です。その方法がSEOです。

SEOによって価値が高まったサイト、つまり訪問者が多いサイト であれば、そのサイトの目的の達成もより容易になるはずです。サイトを作った目的は、サービスを広めることや商品を販売することなど様々あると思いますが、訪問者は言い換えれば「お客さん」です。お客さんが多ければ多いほど、サービスの認知度も、商品の販売数も上がる可能性があるのは明らかでしょう。

SEOが必要な例

実際にSEOが必要になるのはどんな時でしょうか。以下に、SEOが必要な例を2つ紹介します。状況は違えど、どちらも訪問者が増えないという問題を抱えています。

例A: 2,000,000円かけて作ったブランド服のECサイト。ブランド服の販売サイトらしくデザインになるべく費用をかけて、とてもお洒落なサイトになった。
ところが運営開始から3か月経ち、いまだに訪問者が一桁しかいない。検索順位も上がっていない。

こういった例の場合、まず自身のサイトのメインキーワードと、そのメインキーワードでの検索エンジン表示順位が影響していると考えます。
まずメインキーワードは、「ブランド」や「服」に関連したキーワードになっているでしょう。現在ブランド服を売るECサイトは検索結果に溢れていますので、このキーワードは非常に競争率が高いキーワードとなります。よって、何も対策をしなければ、上位検索される可能性は低いのです。
お洒落なデザインで見栄えの良いサイトを作ると満足してしまいがちですが、このようなサイトは訪問されなければまったく意味を持たないので、SEOが必要な典型的な例です。

例B: 自社の旅行サービスを広める一環として、「日本各地の鍾乳洞」を紹介するブログサイトを作り、そこからメインサイトへリンクを貼ってユーザーを招きいれる仕組みを作った。キーワードはできるだけ誰も使っていないキーワードである「日本 鍾乳洞 情報」で狙った。作成して数日後検索エンジンで調べると、なんとそのキーワードで検索結果で10位に掲載された。
しかし喜びもつかの間、1週間、1か月と過ぎても一向に訪問者が増えない・・・

この例の場合、SEOを最初から考えてサイトを作っている点で、例Aとは違います。よって、問題も例Aとは違います。
この例での問題は、ニッチなキーワードで検索結果10位止まりであるということでしょう。ニッチなキーワードを狙うこと自体は実はとても有効なことなのですが、ニッチで検索ボリュームの少ないキーワードはそもそも検索ユーザーが少ないということです。そのため、その数少ないユーザーの中から訪問してもらわなければならないため、検索結果10位でも十分な順位とは言えない場合があるのです。さらに順位が上のサイトにユーザーを取られてしまうためです。
この場合は、せめて5位以内に入ることを目標にSEO施策を行うか、他のキーワードでも上位を狙ってみる必要があるかもしれません。

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