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SEO対策を始める前の準備、対策

SEOについてある程度知識が身についたら、実際に対策をしてみたくなるものです。覚えた施策に実際にどれ程効果があるのかをテストしてみたいはずです。こんな時、個人のブログサイトなどの小規模なサイトについては、まずいくつかの施策を試してみるというのもいいかもしれません。

一方で、企業サイトやある程度大きなECサイトなど、構造が複雑だったり、商材の種類がたくさんあるサイトにSEO対策を施す場合は、とりあえず始めるというのは得策ではない場合が多いです。1つの施策がサイトに大きな影響を及ぼすこともあるからです。そもそも企業サイトなどの場合は、担当者と言えども闇雲にサイトをいじることはできない場合も多いでしょう。

何かを成功させるには準備が必要です。SEOにも、始める前の準備があります。「備えあれば憂いなし」です。準備をしっかりすれば、実際にSEO対策を始めた後も、不安や困難に陥るのを避けることができますし、関係者も安心して任せてくれることでしょう。

以下に、SEOを始める前にしておく準備を説明します。

頭の中の準備 – SEOで何が出来て、何が出来ないのか

まずは、自分自身の頭の中の準備です。それは、「SEOで何が出来て、何が出来ないのか」を認識することです。
一番よくないのは、SEOが万能で、今抱えている問題を全て解決してくれる手段だと思ってしまうことです。特に企業の場合、SEOは後回しにされてしまっていることも多いです。思ったようにサイトへの集客が伸びないときに偶然、SEOで良い結果が出たという評判を聞いて対策に着手する、といったこともあり得ます。そんな時は、SEOの力を過信しがちです。

しかし、SEOは万能ではありません。出来ることと出来ないことが存在します。いざ対策を始めてから「こんなはずじゃなかった」と思わないように、事前に理解しておきましょう。

SEOで出来ること

SEOで出来ることは、「検索需要があるキーワードでサイトに集客する、またそのキーワードに関係した商材・サービス提供を促進する」ことです。前者はSEOの役割の根幹で直接的に出来ること、後者は集客を通して間接的に実現出来ることです。
ここでいう検索需要は、大規模な需要である必要はありません。もちろん、一定規模の需要は必要ですが、むしろ、ある程度検索されるが人気キーワードではないニッチなものの方が、競合が少ないのでSEOの効果を大きく発揮できることもあります。

SEOで出来ないこと

SEOで出来ないことは、「検索需要がないキーワードでサイトに集客する、またそのキーワードに関係した商材・サービス提供を促進する」ことです。つまり上で述べた、出来ることと逆です。
検索されないキーワードではその先にいるユーザーもごく少数なわけですから、そこで集客しても費用対効果に見合いません。当然、そのキーワードに関係した商材やサービスも売れません。

SEOで出来ること、出来ないこと

ウェブサイトについての準備

頭の中で準備が済んだら、実際のサイトについて準備をします。
まずは、「サイトの目的」と「サイトの構造」を明らかにすることが、SEOに向けての準備となります。

サイトの目的を整理する

「あなたのサイトの目的は何ですか?」と聞かれて、すぐに答えられない人も多いでしょう。もちろん「ものを売りたい」「サービスの認知度を上げたい」という大きな目的はあっても、「誰に?」と聞かれたときに困ってしまうかもしれません。

サイトの目的とSEOは、切っても切れない関係にあります。例えば、サイトの目的に応じて狙うキーワード(どんなユーザーを集客したいか)が変わります。サイトの目的が「東京にいる人に飲食店の認知をさせる」であれば、東京から離れた場所にいる人に見てもらう必要はないわけですから、「北海道」や「沖縄」といったキーワードでは狙いません。

また、サイトの目的を整理しておけば、実行するSEO施策に優先順位をつけることもできます。最も目的を達成したいページの施策を優先し、逆にあまり目的達成に関係ないページは後回しにすることができます。こうすることで、より効率的に対策を行えます。

サイトの構造を洗い出す

サイトの構造も、実際にSEO施策を実行する際に大きく関わります。例えば、内部対策の中に「内部リンク施策」という施策があり、サイト内の関連ページ間で相互リンクを貼ります。具体的な施策については別の記事で説明していますが、この施策はページの階層が関係します。つまり、サイトのどのページとどのページが親子関係にあるかを事前に洗い出して可視化しておくことで、いざ施策実行する際に、作業を効率化出来ます。

SEO対策をした場合のサイトへの影響を確認する

SEO対策は、実行することでサイトに影響を与えることが多いものです。その中で特に顕著なのが、デザインとシステムです。
特に内部対策を行う際に、この2つの変更は避けられない場合が多いです。せっかく有効な施策を見出しても、これらを変更できないため実行できずに終わってしまうこともよくある話です。サイトにとって最重要ともいってよい部分ですから、仕方のないことではあります。

しかし、せっかくSEO対策を本格的に行おうとしているのですから、なるべく多くの施策を行いたいはずです。いざ施策の実行段階になって頓挫してしまわないように、事前にデザインやシステムに与える影響を確認しておきましょう。
事前に、行う可能性のある施策を大まかに洗い出し、その施策を行うことによってどの部分が影響を受けるかを確認します。また、影響を受ける部分のサイト内での重要度を設定します。こうすることで、最重要部分に影響する施策は最後にし、影響が低い施策を先に洗い出して実行することができます。

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